余談:
もう30年以上前になるが、福祉分野に関心があり福祉関連の団体・サークル・施設等を訪ねたことがある。
また主に福祉系のボランティア活動者への技術的な支援などをボランティアで行っていた。
某盲導犬協会では・・・
訪ねて行って直ぐに職員さんからいきなり、「税金を納めるくらいなら協会に寄付しなさい」と言われた。
「寄付してください」ではなく、「しなさい」・・・と。 「税金を納めるくらいなら」という考えの押し付けもどうかと思うが。
次にセンター長と話している中で、当時まだ盲導犬を連れて利用出来る店舗等の情報は無く環境作りも行われていなかった様なので、「協会で調べて公表したりはしないのですか?」と問うと、返ってきた言葉に驚いた。
「視覚障害者は外を出歩かないので・・・」との答え。 ・・・外出しないという意味ではなく飲食店等の店舗を利用しないという意味だとも思うが、この人たちはどういう意識で何のためにやってるんだろうと思った。
まあ協会としては盲導犬の育成と貸与等に関した事だけをやっていればいいのだろうが、飼育員でもトレーナーでもなく、日々大した仕事が有るわけでもない事務所で、日々いったい何をやっているのかと呆れた。
当時の協会の役員には銀行のお偉いさん等が名を連ねていて、「みんなボランティアだから・・・」との説明をしていたが、どう考えても協会と企業のイメージ作りと銀行にとっては寄付金等を預けてもらって保有残高の足しにしたいためだろうと思った。
また大手企業所有の遊休地を訓練目的等の地として借りる形をとって、企業にとっては節税等に繋げられるし。 因みに随分前に見た役員の一覧では金融系以外も結構連ねている様だったけど。
某視力障害者施設では・・・
職員が行うべき業務をボランティアに行わせている実態もあった。
同施設には文書で改善を促し、管轄省庁であった当時の厚生省にはメールか電話で報告を行ったと思う。
施設側及びボランティア活動の代表者の常識や良識、責任感の無さが福祉に対する誤った認識を助長し実際の活動者等が迷惑を被る事になる典型的な事例。
同施設に関係する
視覚障害者からの相談だったと思うが、環境改善のために時間もお金も使ってボランティアで動いている中でこの様な実態を知ると、たとえ報酬をもらったとしても支援とかする必要があるのか? と思う。
障害者(団体?)によるサークルの立ち上げへの協力依頼もあったけど・・・
ボランティアセンターに登録しているわけではなかったが、ある時センター長から新規サークルの立ち上げに協力してやってくれないかとの連絡があった。
とりあえず発起人らしき人物と連絡を取り活動趣旨や内容をメール(だったと思う)で送ってもらったが・・・
最初から大手企業などから支援してもらう事を前提としており、活動内容は自分たちを支援をしてくれる人の人材確保的な事に主眼を置いた様な内容だったので、「最初から企業からの支援等を受ける前提の内容には協力出来ないので再考を・・・」という旨の回答を行ったが、その後連絡が来ることは無かった。
嫌な言い方をすれば、ある種のタカリと同じ。
ボランティア活動等を利益目的で利用する連中の多さ
いまでも何らかの形で同じ様な事が行われているのかも知れないが・・・
・ボランティアサークル等に参加して党員や団体への加入を勧誘したり署名などを集めたり
・機器を無償提供して加入者や利用者等を増やそうとしたり
・活動へ参加あるいは助成金を出すにしても自治体等との取引に向けた営業のきっかけづくりが主目的だったり ・募金と称した収益活動だったり
エゴ全開で何がしたいのか分からない・・・
・パソコン作業で作ったものだと心がこもらない
・活動の最終的な目的は同じはずなのに全体には無関心
・作業はするがそれ以外には無関心
・変な優越感を得るために活動している様な人も多く
赤い羽根共同募金なども・・・
本来個人の意思での寄付参加のはずなのに、自治会費から寄付を行ったり。
事前に全ての加入世帯の同意が得られていれば問題ないのだろうが、そうでなければ自治会長等による自治会の私物化と同等。
領収証の回覧もちゃんと行っているんだろうか?
障害者自身も・・・
・障害者等の一般生活に関した優遇や支援を目的とした制度などをビジネス利用したり
・今ではチェック等が厳しくなっているのかも知れないが、医療に関した支給申請の水増しを行ったり
総じて・・・
人がやっている事なので完璧などはなく、個人にも団体にも多少のエゴやずるさなどがあっても当然。 福祉活動等への関わり方は人それぞれで構わないと思うが、
全体や活動の本来の目的や立場などを事ある毎に考えてもらいたいと思う。
寄付をするのであれば、本当に支援を必要としているところへ直接送る、あるいは自治体やある程度公的な機関を通じて行う事をお奨めする。
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